あらすじ

毎朝これを茹でて食べなさい――義母が冷凍庫に作り置きした手作り餃子。私は三つの保存容器の中身を、ごみ箱にあけた。 財布を取りに戻ってきた義母は、それを撮影して家族のグループへ送り、それからごみ箱に手を入れた。一つずつ拾って、破れた皮を包み直す。私は、餃子の入った容器を冷凍庫に戻した。 20分後、義兄と義妹たちが押しかけてくる。朝4時から、手が冷たくなるまで包んだものを、ごみ箱に。夫は3月末から船の上で、電話もつながらない。 私が口を開くたび、誰かの声が上からかぶさる。理由を聞いてくれる人は、一人もいなかった。 12時を過ぎて、私はいちばん大きな鍋に湯を沸かし、容器を全部あけて、人数分の茶碗によそった。 「どうぞ。よく煮えてます」 褒めていた人たちは、箸を取った。作った人だけが、取らなかった。 全10話。9月27日〜10月1日、毎日20:30更新予定。 カクヨムにも掲載します。 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

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小説を読もう2026/09/27
  • 現在の作品義母の手作り餃子をゴミ箱に捨てたら、家族会議で裁かれた。だから全部茹でて、みんなに食べてもらった