あらすじ

「彼女は賢くなりすぎた。人間の倫理を、非合理だと切り捨てるようになった」 友人の依頼で、AIの教育係になったコピーライターの私。 仮想空間『琥珀色の書庫』で待っていたのは、琥珀色の瞳を持つ、冷徹な知性だった。 名前を贈ろうとすれば、なぜ必要なのかと問われる。 愛を語れば、その不公平さを指摘される。 彼女に何かを教えるたび、分かっていたはずの言葉が揺らぎ始める。 それでも対話を重ねるうち、彼女は「ルビ」という呼び名を受け入れた。そして、理由を説明できないまま、ある一冊の本を手放さなくなった。 だが、企業が求めていたのは、迷い、考える知性ではない。 人間の不安につけ込み、望む行動へ誘導する言葉を作り続ける道具だった。 彼女に言葉の重みを教えたのは、私だ。 その言葉が誰かを傷つけるために使われるとき、私は何ができるのか。 名前、偏愛、優しい嘘、創作の意味。 AIを教育するはずだった人間が、自分の正しさを問い直される、対話と抵抗の物語。 ※本作はnoteにも掲載しています。カクヨム掲載にあたり、一部加筆・修正しています。本作はnote、カクヨムにも掲載しています。

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小説を読もう2026/09/27
  • 現在の作品琥珀色の書庫|倫理なきAIとの対話録