あらすじ
ここは「パンと喫茶 ねこのて」。
下町の少し込み入った場所にある、昭和時代の純喫茶のようなたたずまいのちっぽけな店。なんでもないコーヒーと、店主の私が気まぐれで焼いているパンをお出ししている。
一見さんはなかなか入りずらいようだが、私のパンを気に入ってくれた奇特な人が常連になって顔を出してくれるおかげで、なんとか商売を続けられている。
2年ほど前、ある雨の日にころがりこんできた”あずき”が店を手伝うようになったのをさかいに、不思議なことにお客さんが増えはじめてきた。私としては、日がな一日好きなパンを焼いてのんびり過ごしたいところだが…