あらすじ
俺には、五歳年下の幼馴染がいる。
名前は渚。
家が隣同士で、物心ついた頃から一緒に育ってきた、可愛い妹分だ。
「お兄ちゃん、ずっと好きでした」
……そんな渚から二十歳の誕生日に突然告白された。
いや、待ってほしい。
俺にとって渚は妹みたいな存在で、今まで恋愛対象として考えたことなんて――。
そう思っていたのは、どうやら俺だけだったらしい。
両親は知っていた。
渚の両親も知っていた。
両方の家族中が知っていた。
なんなら家族全員、俺と渚がくっつくのを心待ちにしていた。
気づけば家族総出で外堀を埋められ、逃げ道は一つずつ消えていく。
妹分だったはずの渚は、いつの間にか俺の隣で笑う大切な彼女になっていた。
騒がしくも幸せな毎日を過ごすうちに、俺も少しずつ気づいていく。
渚を守ることだけが、俺の役目じゃない。
渚と一緒に笑って、一緒に悩んで、一緒に帰れる場所を作ること。
それが、俺たちの未来なのかもしれない。
妹分だと思っていた幼馴染。
その恋を、家族中が全力で支えていた。
そして最後に外堀を完全に埋め尽くされた俺は――降伏する。
これは、五歳年下の幼馴染と、彼女の恋を全力で応援する家族たちが織りなす、騒がしくて、ちょっと不器用で、とびきりあたたかな恋物語。