あらすじ
十七歳の誕生日を迎えるはずだった彼女は、彼岸花の氷菓を口にして、この世を去った。
葬儀に訪れた婚約者の青年が、彼女の為に仕立てた薔薇色のドレスと、硝子細工のように儚い飴花を手向ける。
「貴女に逢う為なら、冥府の柘榴さえ食べよう」
甘い菓子、可憐な花、童話めいた言葉。
けれど、その美しさの奥にあるのは、死よりも尚深い愛だった。
これは、毒林檎を食べた白雪姫と、その後を追った王子のような——
甘く、美しく、そして残酷な葬送譚。
※注意
・死ネタ、しかも自殺をテーマにした話なので苦手な方は読むのをお控えください。