あらすじ
結婚式まで、あと三日。
王都で小さな製本工房を営むエリスは、
婚約者ノアと結婚契約書に署名するため、公証人のもとを訪れた。
持参金、住居、生活費。
確認していくうちに、十二行目で手が止まる。
そこには、エリスが六年かけて育てた製本工房の所有権と営業権を、
婚姻成立と同時に夫へ移すと書かれていた。
ノアは「そんな条項は知らなかった」と言う。
けれどエリスが知りたいのは、
誰が書いたかだけではない。
自分の仕事を、自分のものだと思ってくれる人と結婚するのか。
製本職人×結婚契約×工房経営×異世界お仕事恋愛。
一話完結です。