あらすじ
香川県の拳法名門・蒼嶺高校で、黒瀬蓮司は「形のスペシャリスト」として技術を磨き続けていた。全国高校拳法選手権では男子自由演武の決勝へ進出し、予選敗退となった主将・神谷大輔から「俺の分まで全国の舞台で戦ってこい」と想いを託される。
仲間たちの期待を背負った黒瀬は、これまで積み重ねてきたすべてを演武に注ぎ込む。
全国の頂点に届かなかった悔しさに涙を堪える黒瀬だったが、神谷は「お前は蒼嶺の、俺たちの誇りだ」と彼を認める。
そして最後の日。
誰もいなくなった練習場で、黒瀬は高校3年間を振り返る。
仲間と汗を流した日々。
神谷と競い合った時間。
全国4位という栄光。
そして、0.5点差で頂点を逃した悔しさ。
その悔しさは、黒瀬の中に消えることのない炎を残した。
「ここで終わりじゃない。俺の拳法は、まだ始まったばかりだ」
全国一になるという新たな決意を胸に、黒瀬蓮司は蒼嶺高校を後にする。
その先に待っているのは、さらなる強敵と、これまでとは違う拳法の世界――。
黒瀬蓮司の大学拳法人生が、ここから始まる。
高校時代の黒瀬は、仲間から託された想いを背負って美しい演武を極めた一方、全国制覇を逃した悔しさを原動力に、次なる舞台・大南大学へ進むことになります。