あらすじ
【あらすじ】
「神様なんていない。救いを乞う前に、自分の剣を抜け」
神々や上位存在が絶対的強者として君臨し、弱者がただ救済を待ち望む残酷な世界。
散修の終夜(シュウヤ)は、世界を救う英雄などになる気は毛頭なかった。彼が動く理由はただ一つ——“契約”と、理不尽に踏み躙られる弱者の側につくこと。ただし、彼は決して“救世主”にはならない。彼はただの「引子(火種)」として、絶望の淵にいる人間に牙を剥くための武器を渡し、自ら立ち上がる術を教えるだけだった。
頑なな女騎士、冷徹な法術士、そして泥沼から這い上がった少女たちと共に、彼らは巨大な修仙界の理(ことわり)に牙を向く。
これは、無敵ではない男が、仲間と共に世界の偽りの秩序を打ち砕き、そして誰もが自分の運命の救世主となるための物語——
――そして、すべての戦いが終わった時、彼が背負うべき「最後の契約」の代償とは。