あらすじ
人生を処理するように生きて死んだ男が、「主人公っぽく生きたい、できれば感謝もされたい」と願って転生する。授かったのは、困っている人の声が聞こえる耳と、誰かを守る時にしか本気を出せない身体と、自分の望みを叶えてくれない祝福だった。
前世で人生を“処理”として生きてきた主人公が、異世界で“英雄”になりたいと願う。
しかし女神は、
それを「人間性を取り戻したい」という願いだと誤解する。
その結果、主人公は
想像すること、
他人の痛みに関心を持つこと、
自分の人生を物語として引き受けること
から逃げられない身体にされる。
英雄とは、
強い者ではない。
見てしまった痛みを、
見なかったことにできない者である。