あらすじ
「同年代の男子が全員見劣りするんだけど。これ、もしかしなくても重大な被害では?」
高校一年生の白石結衣(16)には深刻な悩みがあった。
周囲が恋バナや青春に浮き足立つ中、男子に一切ときめかないのだ。
靴紐の結び方、プリントの渡し方、歩く速度――全てを客観的に比較査定した結果、導き出された結論は一つ。
七つ上の兄・白石蓮(23)が、容姿も頭脳も家事も気配りも完璧すぎるせい。
私の恋愛基準値は、完全に兄のせいでバグらされていたのだ。
「私の将来を狂わせた責任を、家族として一部負担するのは当然でしょ?」
被害者としての正当な権利を主張し、結衣は都内で一人暮らしを始めた兄のマンションへ乗り込む。
「模試の自習拠点」「孤独死防止の監査」「不在時の作り置き搬入」という鉄壁の屁理屈を武器に、合鍵を強奪。
エプロン姿の手料理、洗面所の歯ブラシ、クローゼットの部屋着――毎週末、兄の生活圏を確実に侵食していく。
対する兄・蓮もまた、妹への重すぎる執着と理性の防衛線の間で胃を痛めていて……?
「壊した責任くらい、一生かけてちゃんと取ってよ」
頭が良いのに結論だけ狂った理屈派妹 × 理性の防衛線が崩壊寸前のスパダリ兄が織りなす、週末日常侵食系・共依存ラブコメ!
※全12話・約3万字完結。
※カクヨム様にも同時掲載しています。