あらすじ
平安時代。陰陽寮に勤める若き陰陽師の伍は、内裏に封じられていた小さな龍神の桜姫を目覚めさせる。食いしん坊で尊大な態度とは裏腹に、桜姫は強大な力を秘めた異国の龍神であり、彼女と暮らし始めた真白陰陽師たちは、神々や妖、付喪神が交錯する騒動へ次々と巻き込まれていく。
やがて一行は、天の世界で祟り神「真白の神」と対峙する。真白の神は雷公の名を利用し、人と神の世界を混乱へ導いていた。桜姫は命を懸けて仲間を守り、陰陽師たちも協力して鬼門の異変を鎮める。一方、雷公は長年、自らの穢れを真白の神へ集め続けていた真意を明かし、祟り神としての名を捨て、天満大自在天神として新たな道を歩み始める。真白の神は崇徳院の怨霊であったことが判明し、長き因縁にも終止符が打たれる。
激戦の末に深い眠りについた桜姫は、数年後ようやく目を覚ます。再び「鉢」からそうめんが湧き始め、呪いのやかたには穏やかな日常が戻る。桜姫と伍は互いへの想いを確かめ合い、人と龍神という立場を越えて共に歩む未来を選ぶ。
平安時代を舞台に、陰陽道、神話、付喪神、龍神伝承を織り交ぜながら、恋愛、冒険、ユーモアを描く和風ファンタジーです。