あらすじ
<あらすじ>
梨果は、大学時代の悪友、耀司と、自分とは違う、いろいろな職業や立場になりきる、「ごっこ遊び」を楽しんでいた。
ある時、「文豪ごっこ」と称して、作家と編集者になりきって、二人で喫茶店で遊んでいたら、本物の作家、水樹まどかに間違えられ、有頂天に。
しかし、その自分とそっくりな容姿のまどかは、担当の編集者と不倫関係になり、編集者の妻が自殺、それによりまどかも精神を病み、自殺していた。
それを知った梨果は、他人事とは思えず、徐々にまどかに感情移入していく。
実は、梨果と耀司は、大学時代から相思相愛だったが、悪友同士という立場で、お互いの気持ちをそれまで伝え合えずにいた。
ところが、あるとき、「不倫ごっこ」で、ごっこのつもりで肉体関係を持ってしまい、気持ちを確かめ合った二人は、耀司に妻がいるのに、ごっこではなく本当に愛し合ってしまう。
まさしく、まどかとその担当編集者のように。
まどかが乗り移ったかのような梨果は、耀司への愛に溺れ、執着し、二人は泥沼化していく。
そして、耀司から離婚を切り出された耀司の妻は、梨果が許せず、究極的な行動に出る。
<登場人物>
梨果:31才の、音楽教室に務めるピアノ講師。耀司:梨果の、音大時代からの悪友。ごっこ遊びの相手。
崇:梨果の彼氏。銀行員。
水樹まどか:作家。梨果に容姿がそっくり。担当編集者との不倫のもつれで、自殺。
美春:梨果の音大時代からの友人。
草野:美春の彼氏。週刊誌の記者。
小夜子:耀司の妻