あらすじ
僕は焦りながら何かをじっと待っていた。それは満月へ投げたルアーにかかる「何か」なのか、それすらもわからない。
焦りは次第に底しれぬ怒りと変わっていく。
静かな湖に、僕以外に生気のない子どもが一人。
「思い出しなよ君の憎しみはこんなもんだったのかい?」
この言葉に、僕は激しく痛みだした頭を抱える。
様々な景色が白黒で目まぐるしく駆け巡る。
そして、満月が映る知らない湖、不気味な子ども、謎の焦りと底しれぬ怒り。その全てが噛み合った時、僕は全力で「何か」を釣り上げる。
──わずか数ページで世界を反転させる、作者渾身、戦慄のサイコホラーサスペンス。