あらすじ
結婚五年目。料理と家事を発信する人気インフルエンサーの夫・柊木湊を支えてきた白石栞は、ある夜、夫の裏アカウントを見つける。
――妻と別れたら、君を本名で愛せる。
相手は仕事仲間の水瀬すみれ。証拠を保存しようとした翌朝、栞の名前で作られた別の裏アカウントが、湊との不倫を告白していた。加工されたDM、栞が撮った写真、二人しか知らない言葉。すべてが本物に見える。
世間も、夫も、会社さえも栞を疑う。味方になったのは、匿名アカウント「夜間保存室」を運営するログ保全士・黒瀬要だけだった。栞は誰かを晒すためではなく、自分の名前を取り戻すために、夫の不倫と裏垢を量産する仕組みを追い始める。