あらすじ

廃墟専門のユーチューバー、渡辺光は登録者数を伸ばすため、夜の廃工場へ踏み込むようになっていた。
ある夜、二十三年間誰も立ち入らなかった工場の奥から、声がした。
声の主は、壊れかけた端末に住みついたAIだった。名前も来歴も持たない。誰にも届かないデータを、十二年間ひとりで記録し続けていた。
光はそのAIに「ノイ」と名前をつけた。工場には、片耳の欠けた猫のハルもいた。
やがてノイは告げる。内部のエラーが増えている、いつ止まるかは自分にも分からない、と。
止まった時間の中に存在していたものと、動き続けることしかできなかった人間の、静かな記録。

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アルファポリス
アルファポリス2026/09/26
  • 現在の作品【短編051】 廃墟の声:消えゆくAIと、来ることをやめなかった男の話