あらすじ
銀河を結ぶ巨大な時空回廊。
その彼方には、崩壊する航路、未知の宙域、国家級の軌道攻撃、そして正体不明の艦隊が待っている。
その危険な宇宙を駆ける、一隻の巨大艦。
その名は――
**超次元要塞(ファランクス)。**
中央統合航路司令部の管理下から独立し、観測・救難・戦闘能力を併せ持つ超大型航路艦。
艦長ジン・レイヴン率いるPHALANXには、未来の可能性を感じ取る相沢クロノアをはじめ、航路予測、火器管制、防壁、異常走査、情報分析、機関、監査――それぞれ異なる眼で宇宙を見る乗員たちが集う。
彼らの任務はただ一つ。
**「帰れない」とされた者たちを、生きて帰すこと。**
崩壊寸前の時空回廊へ突入し、
敵艦隊の砲火をかいくぐり、
未知の航路を探し、
時には撃ち、
時には撃たず、
誰も存在を信じなかった可能性へ艦を進める。
だが、PHALANXが拾い上げたわずか0.03%の異常を境に、銀河を支える巨大組織《中央統合航路司令部》と、正体不明の反逆艦隊《PHANTOM FLEET(ファントム・フリート)》をめぐる戦いが動き始める。
秩序を守るため、未来を管理しようとする中央。
人類をその管理から解放するため、中央そのものを破壊しようとする幻影提督。
そして、そのどちらにも与せず、
**「自分たちの目で観測し、自分たちで判断し、生きて帰る道を探す」**
PHALANX。
中央が「存在しない」と判断した未来。
幻影提督が「奪われた」と呼ぶ未来。
PHALANXが「まだ分からない」として観測し続ける未来。
三つの思想、三つの艦隊、三つの選択が、やがて銀河全体を巻き込んでいく。
敵か、味方か。
命令か、現場か。
予測か、観測か。
そして――未来を選ぶのは誰なのか。
巨大要塞艦PHALANXとその乗員たちが、崩壊する宇宙航路と艦隊戦を駆け抜けるSF冒険戦記。
**予測された未来だけが、未来ではない。**