あらすじ
「お前みたいな攻撃スキルも持たないお荷物は、今日限りでクビだ」勇者パーティの『アサシン』として、罠解除や夜襲の警戒など裏方仕事を完璧にこなしてきたレン。しかし、自らの【聖騎士の神眼】を過信した勇者トールと、かつて命がけで守った幼馴染の聖女リリアから、冷酷にパーティを追放されてしまう。――だが、彼らは致命的な勘違いをしていた。レンが「無能」なのではない。レンの固有スキル【絶対不可侵領域(アンチ・エリア)】は、『周囲3メートル以内のあらゆるスキル、魔法、神の加護を強制消滅させる』という、世界の法則を書き換える規格外の権能だったのだ。味方の邪魔をしないよう力を極限まで抑え、敵の大技を裏で消し去っていたレンが抜けたことで、勇者たちは自滅の道を歩み始める。一方、一人になったレンが胸に抱くのは、生ぬるい見返しではなく、冷徹な復讐。目標はただ一つ。勇者をただ殺すのではなく、最も大切なものを奪い、生きたまま絶望の底へ突き落とすこと。