あらすじ
ある国に魔法使いの男がいた。彼は人里離れた山奥にひっそりと一人暮らしている。人前に姿を現さない彼を、人々はこう言った。ーー『醜い虹彩異色の化け物』、と。
これは孤独な魔法使いの一途で切ない恋の物語。
人であって、人ではない私でも、貴方を愛することは赦されるだろうか?私のことは覚えなくていい、初めてでいい。だから、貴方に会うことを『生きる糧』にしてもいいだろうか?
私は今日も本当の姿を隠して貴方に会いに行く。貴方に偽りの言葉を口にして、そっと心で愛を囁く。
「はじめまして(また会いに来ました、愛しています)」、「綺麗なお店ですね(今日も貴方は綺麗ですね)」、「こちらを下さい(一瞬だけでも貴方の瞳に映る時間を下さい)」