あらすじ

王太子妃候補として五年間、王都の慈善施療院を視察してきた公爵令嬢ヘレナ。 いつしか彼女の仕事は、王都十二施療院の薬草需要をまとめ、薬師組合や修道院薬園と調整し、不足時の割当を決めるところまで増えていた。 そんな中、王家の外交方針が変わり、王太子アドリアンとの婚約は円満に解消される。 ヘレナはそれを受け入れ、一か月かけて業務を引き継ぐ。 「来月から、私の承認印は使えません」 ところが引継ぎ後、南区で熱病が流行。 必要な薬草は、王都全体で見れば足りている。 問題は、必要な場所へ届かないことだった。 薬はある。担当者も仕事をしている。 それでも届かない。 五年間、ヘレナがその場でつないできた調整だけが、正式な手順になっていなかった。

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小説を読もう2026/09/26
  • 現在の作品王太子妃候補を外されましたので、王都十二施療院の薬草割当もお引き継ぎください