あらすじ
「もう一度、あの美しい龍に会いたい」その純粋な渇望は、やがて世界そのものを見る旅へと繋がっていく――。
十歳の冬、エルン・タルヴァは一頭の羽龍を見た。
恐ろしいほど巨大で、それ以上に美しい生き物だった。
もう一度、あの羽龍をこの目で見たい。
その思いから生物学者となったエルンは、幼馴染のバルトとともに各地を旅している。
火を吐き、その熱で空を飛ぶ竜。
過酷な環境の中で姿を変える魔獣。
人の足がほとんど入ったことのない土地に生きる、未知の生物たち。
なぜ、その姿になったのか。
なぜ、そこで生きているのか。
生物を調べれば、気候が見える。
地形が見える。
魔法が見える。
そして、世界の仕組みが見えてくる。
これは、未知の生物を追いながら世界を見る、生物学者とその相棒の旅の記録。