あらすじ
高校時代、密かに片想いしていた相手と、10年ぶりに再会した中村聡太(27)。
華やかな容姿に、誰とでも自然に距離を縮める人懐っこさ。
相沢律は、高校時代から聡太にとって眩しい存在だった。
そんな相沢が、今は小さなセレクトショップを営んでいる。
偶然立ち寄った店で再会してから、再び動き始める二人の時間――。
「また来てよ。買い物じゃなくても、コーヒー飲むだけでもいいから」
昔と変わらない、優しい声。
あの頃と変わらない、人懐っこい笑顔。
――勘違いするな。
相沢が誰にでも優しいことくらい、俺は知っている。
それなのに。
「俺、中村といるとあっという間に時間が過ぎる」
10年前、遠くから見ているだけだった初恋の人が、いつの間にかすぐそばにいる。
これは、過去の恋をやり直す話ではない。
10年の時を越えて、もう一度出会った二人が、ゆっくりと新しい恋を始める物語。