あらすじ
Ne: フォース・パラドックス
アステリアの街では、人々はいつも通りの日常を送っていた。
ファイターたちはアリーナで戦い、大手エージェンシー同士が競い合い、何も知らない人々は平穏な日々を過ごしている。
しかし、その裏側では――遥かに大きな何かが動き始めていた。
本来なら交わるはずのなかった四つの存在が、起こるはずのない出来事によって、少しずつ繋がっていく。
Noe。
無邪気で少しドジな中学生。
学校とAfterglow Caféでのアルバイトを往復しながら、ただ平凡な日常を過ごしている。
Nexis。
全身に傷を負った一人の男。
暗い実験によって得た力と共に生きることを強いられ、その実験は彼の人生そのものを変えてしまった。
Aethern。
時間を操ることができる存在。
やがて彼は、自らが理解している現実の法則では説明できない異常に気づき始める。
そして――
Erebos。
それが何なのか、本当の意味で知る者はいない。
説明できる形を持たない。
分類できる「存在」ですらない。
そもそも「何か」という概念だけでは、それを表現することすらできないのかもしれない。
その存在は、突如として不安定になる時間。
世界を走る次元の亀裂。
そして、少しずつ均衡を失っていく現実。
その異変によってのみ、その片鱗を現す。
四つの存在は、それぞれ異なる道を歩んでいる。
しかし物語が進むほど、世界を隔てていた境界は少しずつ崩れていく。
ファイター同士の戦いは、やがてより大きな何かへと変わっていく。
過去に行われた実験が、その代償を見せ始める。
時間は、確かさを失っていく。
本来ならただの「反射」に過ぎないはずの次元が、別の意味を持ち始める。
そして――
本来、人間には理解することすらできない「何か」が世界に触れたとき。
四つの存在は、少しずつ一つの場所へと導かれていく。
なぜ自分たちが繋がっているのか。
誰が、このすべての裏側にいるのか。
彼らには、まだ何も分からない。
そして――
そのすべてを、人間と呼んでいいのかさえ分からない。
なぜなら、その出来事のすべての奥には、一つのパラドックスが存在するからだ。
――本来なら、決して存在してはならなかったもの。
それが、すべての始まりだった。