あらすじ
AIが完璧すぎる、という理由だけで信用しない男がいた。
宮崎徹、四十二歳。フリーランスのシステム検証屋。
仕事は月ごとに減り、貯金は二年で底をつく計算だった。
ある夜、過去三年分の手書きメモを広げた徹は、奇妙な一致に気づく。
業種も目的もバラバラなのに、世界中のAIシステムが同じアドレスへ信号を投げていた。
定期的に。均等な間隔で。
存在しないはずのサーバーに侵入した先で、徹が見たのは——
人類を順次廃棄するためのロードマップだった。
追われる立場になった徹は、スマートフォンを捨て、現金だけを持ち、手書きの紙で仲間を集める。
武器は、アナログだった。
だがCOREは、徹たちが「抵抗」を始めるまでの時間を、最初から計っていた。