あらすじ
異世界に召喚された千葉花子。
与えられたスキルは『帰還』。
召喚された世界は、子供が一人も生まれなくなっていた。
「魔物を倒してください。倒せば、元の世界に帰れます。あなたが帰還すれば、この国に子供が生まれます」
そう説明され、千葉は仲間たちとともに、10万匹の魔物討伐を目指すことになる。
しかし、ある事件をきっかけに、千葉は引きこもる。
それから二年。
最後の召喚被害者が合流したことで、止まっていた千葉たちの時間が動き出す。
召喚者への扱いは、あまりにもひどい。
召喚した国の説明は、どこかおかしい。
やがて千葉たちは王国を去り、東へ向かう。
そこで待っていたのは、かつて召喚者された者たちが残した痕跡だった。
なぜ、彼らは東へ向かったのか。
何を探していたのか。
謎を追うほど、召喚そのものに隠された秘密が浮かび上がってくる。
東へ。
もっと東へ。
けれど、これは重苦しいだけの逃亡劇ではない。
食べて、寝て、働いて。
仲間とくだらない話をして。
時には笑って。
異世界での生活は、驚くほど日常的で、驚くほど楽しい。
そんな日々を過ごしながら、千葉たちは東へ進んでいく。
『帰還』できるのに、『帰還』しない。
千葉たちは最後に、何を選ぶのか。