あらすじ

あらすじ 内科医・佐波怜奈(さわ・れいな)は、末期患者を看取った翌日、遺族から根も葉もない過失を疑われ、病院から自宅謹慎を言い渡された。納得のいかないまま見上げた夜空には、ニュースで話題になっていた大きな彗星。「こんな理不尽な世界、いっそ小説の中みたいなところに連れて行ってくれたらいいのに」――半ば投げやりにそう呟いた、その夜。 遠く離れた異国、煌国(こうこく)。次代の国を背負う皇太女・玲蘭(れいらん)もまた、生まれつき心の臓を蝕む病を隠し通しながら、三日後に迫った立太子の儀――継承者としての資格を証明する重要な儀式――を控えていた。誰にも弱さを見せられぬまま、玲蘭は同じ彗星に祈る。「一日でいい、健やかな体が欲しい」。 重なり合った二つの願いは、彗星の尾がもたらしたわずかな綻びを通して、二人の魂を入れ替えてしまう。目覚めた怜奈は、豪奢な寝台の上、玲蘭の体の中にいた。戸惑う間もなく、宮廷を揺るがす重臣の突然の昏倒に居合わせることになった彼女は、現代医学の知識を武器に、姫として振る舞いながら宮廷に潜む不穏の正体を暴いていく――。

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カクヨム
カクヨム2026/09/26
  • 現在の作品脈を診る、罪を視る ――彗星に願ったら、深窓の姫と入れ替わりました――