あらすじ

勤め先の小さな出版社が廃業することになり、遠坂茜は上司の茂本淳とともに、最後の記事を作ることになる。取材先に選んだのは、姉の朱里が巫女を務める故郷――青森県の山奥にある朱守村だった。  六年ぶりに帰郷した茜を迎えたのは、美しい紅葉と渓流、そして昔と変わらない家族たち。紅露神社には、土地に縁を結んだ者を守り、遠く離れても帰る道を示すという、慈悲深い神が祀られている。  しかし、朱里のスマートフォンに残されていたのは、茜が受け取ったものとはまるで異なる帰省の誘いだった。宛先も送信日時も同じなのに、なぜ本文だけが違っているのか。  茜を朱守村へ呼び戻したのは、いったい誰なのか。  忘れられた幼い日の事故と、終わらせることのできなかった優しい嘘。人を守るために結ばれた縁が呪いへ変わるとき、村の奥底に眠る真実が目を覚ます。

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カクヨム
カクヨム2026/09/26
  • 現在の作品秋の底で、君を待つ