あらすじ
西暦2066年。衣食住のあらゆるリスクがAIに管理され、事故も病気も未然に防がれる、安全安心な完璧社会。
風呂場で転んで頭を打った27歳の平凡な会社員・鈴岡 紘一は、病院のベッドで前世の記憶を取り戻す。剣と魔法の世界で冒険者をしていた前世のスキルは「鑑定」。
試しに病院食を鑑定してみると――
『クリームシチュー。わずかな毒物を含有。』
AIが間違えるはずのないこの世界で、なぜ? フレンドリーなロボと、親しげなAIアバターに囲まれた入院生活の中で、紘一は少しずつ、この世界の「当たり前」に気づいていく。
約9,800字の短編SF。