あらすじ
二〇四〇年。天使が降りて十年、人類は地の底で暮らしていた。
十八歳のヴィクトルは、家族を避難名簿に載せるために、悪魔と契約した。
全身を差し出す、試作品の兵器――第一世代の魔人として。
同じ日に台に上がった男がいた。
志願理由の欄は空白。理由を訊くと、彼は「星が見たい」と言った。
出撃するたび、なぜか上級の天使を引き当てる男。
天使を砂に還すたび、何かが軽くなっていく男。
「俺が落としていく分を、誰かに持っていてほしい」
そう頼まれて、ヴィクトルは死んだ仲間の名前を覚える役を引き受けた。
そして七年後、一組の夫婦が志願してくる。
二人には、五歳の息子がいた。
これは、記録から消された者たちを、ひとりだけ覚えていようとした男の話。
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※『魔人〜殺すたび、一人わすれる〜』の十三年前を描く前日譚です。
本編の教官ヴィクトルが、まだ十八歳だった頃の物語。本編を知らなくても読めます。
※全12話・執筆済み。毎日更新で完結まで公開します。
※本編はこちら → https://kakuyomu.jp/works/2912051607265831099