あらすじ
好代は、ハンバーガーが好きだ。
けれど、食べることはできない。
肉も、パンも、チーズも、野菜も、それぞれなら問題ない。
なのに、それらが「ハンバーガー」になると、好代は死ぬ。
比喩ではない。
本当に心臓が止まる。
何度検査しても原因はわからない。
一口だけでも駄目。
店を変えても、手作りしても駄目。
だから好代は、食べることを諦めた。
そんなある日。
好代は街の片隅で、不思議な匂いに気づく。
どう考えてもハンバーガーの匂いなのに、身体が怖がらない。
その匂いを辿った先にあったのは、見覚えのないハンバーガーショップ。
PANDEMONIUM BURGER。
そこで差し出されたバーガーだけは、食べても死ななかった。
ただし。
食べれば食べるほど、好代の身体には奇妙なことが起こり始める。
これは、ハンバーガーを食べると死ぬ少女が、
死なないハンバーガーと出会ってしまった物語。