あらすじ
「ここで仲間を募集できると聞いた!」
「できないよ。うちはスナックだからね」
日本の場末のスナックで働いていたミナミは、閉店後、空き瓶のケースを裏口に出した瞬間に異世界へ転移した。
雪の中で拾ってくれたのは、北門のそばで酒場を営むドワーフのヘルガ。けれど店は、北のダンジョンが踏破されてから閑古鳥が鳴いていた。
寝床と飯の恩返しに、ミナミは言った。
「ここ、スナックにしましょう」
武器は入口でお預かり。ステータスオープンは禁止。パーティー勧誘はお断り。
ミナミの現代知識チートは、水割りとおしぼりとボトルキープだけ。
それでも北のはずれの小さな店には、今夜も異世界の住人が愚痴をこぼしに来る。
踏破で職を失った、骸骨の元ボス。
誰も通らない門で「ようこそ」を言い続ける犬獣人の門番。
転生者に測定水晶を割られ続けるギルドの受付嬢。
一杯で潰れる三百歳のエルフ。
そして、下ネタが大の苦手な新人サキュバス。
営業スマイルの裏で毒を吐くチーママと、口の悪いドワーフのママが、カウンター越しにくだらない話に付き合う。
異世界あるある×スナックあるあるで笑わせる、一話完結の会話劇コメディ。