あらすじ

辺境の小さな村・エイルに生まれたロイ・ハーヴェストは、剣も体術も人並み以下。狩りも力仕事も苦手で、周囲からは「頭でっかちで使えない奴」と見なされていた。 だが彼には、誰も知らない得意分野があった。 幼い頃の病弱な日々、亡くなった祖父が遺した書物と記録簿を読み込んで育った彼は、状況を読み解き、記録を分析し、落としどころを見出す力に長けていた。剣で語れないなら、帳面で語ればいい。ロイはそうやって、村の揉め事をひとつ、またひとつと解決していく。 そんなある日、祖父の遺した帳面の片隅に、聞いたことのない地名を見つける。 ――灰の谷。 その走り書きが、やがて500年前の建国史に眠る禁忌の記録へと繋がっていくとは、まだ誰も知らない。 村を出たロイは、追放された元自警団の男、実家を軽んじられてきた商家の娘、そして敵として立ちはだかったはずの参謀と出会い、少しずつ「一人では手に負えない問題」に向き合っていく。 村から町へ、町から都市へ、都市から国家へ。 世界が広がるたびに、常識も、戦い方も変わっていく。 それでもロイのやり方は変わらない。 ――圧倒的な力ではなく、積み上げた準備で。 これは、剣を持たない知略の民が、大陸の均衡を左右する存在になっていくまでの物語。

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小説を読もう2026/09/26
  • 現在の作品帳面ひとつで世界を計る ~見込みなしと呼ばれた村の子が、気づけば大陸の均衡を握っていた件~