あらすじ
世界は、終わらなかった。
人類は死を克服し、永遠の命を手に入れた。
病も老いも消え、文明は限りなく発展していく。
けれど、永遠になった世界で、僕はひとつの疑問を抱く。
――永遠に生きられるのなら、なぜ僕たちは愛するのだろう。
そんな僕の前に現れたのは、どこか懐かしい少女だった。
彼女は僕に告げる。
「あなたは、帰る場所を探しているんだよ」
その言葉をきっかけに、僕は世界の終わりと始まりにまつわる記憶を辿っていく。
終末。
神。
涅槃。
永遠。
そして、愛。
やがて明らかになるのは、この世界そのものに隠された「ラカン・フリーズ」という概念だった。
それは、人が最後に帰る場所。
世界が終わっても、永遠が続いても、
人が最後まで求め続けるもの。
――愛する誰かと、もう一度出逢う場所。
永遠と終末の狭間で、僕たちは答えを探す。
これは、世界の終わりを越えてなお残る愛を描いた、ひとつの叙事詩。