あらすじ
「……あ、ああっ」
「大丈夫です。落ち着いて」
「あ……あ……」
クソ最悪な目覚めだった。頭の中を太い棒でぐるぐると乱暴にかき回されているような感覚がして、猛烈な吐き気が喉元まで込み上げてきた。胃までぐちゃぐちゃにされて脳みそと混ぜられているみたいだ。
こんな気分の悪さを味わうのはいつ以来だ……競馬であり金をすべて溶かし、やけになって浴びるほど酒を飲んで、翌朝トイレの床で目を覚ましたときか――いいや、あのときの比じゃない。目ん玉にガラスの破片をぶち込まれたみてえにクソ痛え。
「あ、あああ……!」