あらすじ
公爵家の一人娘エステルは、幼い頃から想い続けてきた伯爵家の次男アーネストと婚約した。
優しく微笑み、贈り物を選び、何度も「愛している」と囁いてくれる婚約者。
けれどエステルは知っていた。
アーネストが自分に近づいたのは、公爵家の後ろ盾を得るためだということを。
それでも、エステルは彼との結婚を選んだ。
アーネストが自分を利用するというのなら、自分もその思惑を利用して、ずっと好きだった人の妻になればいい。
たとえ「愛している」という言葉が嘘でも、彼の隣にいられるなら、それで十分幸せだと思っていた。
やがて二人は結婚し、穏やかな夫婦生活を送り始める。
ところがある日を境に、アーネストはそれまで何度も口にしていた「愛している」を言わなくなって――。