あらすじ
紡術(ぼうじゅつ)――魔糸を織り上げる魔術が全てを支配する世界。
少年ルークが使えるのは、壊れた魔糸の断片を繋ぎ合わせるだけの
"継ぎ接ぎ魔術(パッチワーク・マジック)"。
紡術院の最底辺。等級外。出来損ないの烙印。
――だが。
「あなたの力が必要なのです。世界には、あなたにしか直せないものがある」
紡術院教官レイラ・ファーストは、自らの左腕に刻まれた『継ぎ接ぎ模様』の傷痕を見せた。
かつて同じ力を持つ誰かに、命を救われた過去を持つ彼女は言う。
「――この世界そのものを、直さなければならない」
完璧な魔術では直せない、世界に走る『裂け目(リフト)』。
完璧ではない、不格好な継ぎ接ぎ魔術だけが、壊れた世界を縫い直せる。
やがて少年は知る。
この世界そのものが――"継ぎ接ぎ"で作られていたことを。
これは、不完全な力で不完全な世界を繋ぎ直す、
ひとりの"継ぎ手(リンカー)"の物語。
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