あらすじ

アリシア・レインフォートには、婚約して半年になる王太子ローゼンについて、ずっと気になっていることがあった。 彼が、一度も笑わないことだ。 冷酷で、人を愛したことがなく、いずれ暴君になるのではないか。そんな噂まで囁かれるローゼンだが、実際の彼はアリシアの好きな菓子を覚え、寒い日にはショールを用意し、何気なく話した本まで読んでくれる。 そんな彼が笑ったら、どんな顔をするのだろう。ただそれが気になって、アリシアはローゼンを笑わせようと決意する。 ところが当のローゼンは、最近自分の顔ばかり見てくるアリシアを見て、とんでもない勘違いをしていた。 「もし、僕のことが嫌だったら婚約破棄してほしい」 嫌いだから見ていたわけではない。むしろ、その反対だった。アリシアはただ、笑わない婚約者の笑顔を見てみたかっただけなのだ。 面白い話をしても、美味しい菓子を用意しても、ローゼンはなかなか笑ってくれない。 そして手段に困り果てたアリシアは、とうとう――。

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小説を読もう2026/09/26
  • 現在の作品「どうしていつも僕の顔を見るんだ?」「笑わせたいからよ」そう言って彼女はキスをした