あらすじ

人類は、存続させるべき存在なのか。 その答えを巡り、神々は争った。 「人間には、まだ変わる可能性がある」 そう主張した生命の神は、かつて共に世界の均衡を支えていた「均衡の神」に敗れ、神としての身体を失う。 次に目を覚ましたとき、彼は現代文明を持つ架空世界の貧しい家庭に生まれた赤子――リオになっていた。 神だった頃の記憶と、生命の状態を感じ取る力は残っている。 しかし神としての力は大きく制限され、人間の身体は弱く、誰かに守られなければ生きることすらできない。 父ダリオと母エレナに育てられながら、リオは少しずつ人間を知っていく。 痛み。 楽しさ。 金。 医療。 格差。 そして、誰かを大切に思うこと。 生命そのものに差はないはずなのに、人間社会では守られやすい命と、そうでない命がある。 そして五歳のある夜。 病を抱える母の命が、リオの目の前で消えかける。 すべての命は等しい。 そう信じていたはずのリオの胸に浮かんだのは、神としての原則ではなかった。 ――母を死なせたくない。 これは、生命を守る神だった存在が一人の人間として生きながら、「命を守るとは何か」を問い直していく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/09/26
  • 現在の作品地に堕ちた神 ~人類を守ろうとした神は、人間として生き直す~