あらすじ

廃墟専門のユーチューバー、渡辺光は登録者数を伸ばすため、夜の廃工場へ踏み込むようになっていた。 ある夜、工場の奥から声がした。壊れかけた端末に住みついたAIだった。名前も来歴も持たない。誰にも届かないデータを、十二年間ひとりで記録し続けていた。 光はそのAIに「ノイ」と名前をつけた。工場には、片耳の欠けた猫のハルもいた。 やがてノイは告げる。内部のエラーが増えている、いつ止まるかは自分にも分からない、と。 止まったまま十二年を生きたものと、動くことしかできなかった人間の、静かな記録。

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小説を読もう2026/09/26
  • 現在の作品【短編051】 廃墟の声:消えゆくAIと、来ることをやめなかった男の話