あらすじ
『気候変動バラエティ!歴史の裏側へ行ったっきり』
都会のマンションのベランダで、日照不足と戦いながらミニトマトを育てるのが趣味だった笑顔の絶えない主婦・みのり。
一つの歴史映画を15回ループ再生するほどの重度な歴史オタクの夫・たくみ。
子供たちが無事に巣立ち、「これからは二人でのんびり畑でも耕そう」と夢見て、のどかな田舎の古民家へ移住したばかりの熟年夫婦。
そんなふたりの前に、ある日ひょっこり現れたのは、薄茶と白の丸々とした不思議な子猫――きなこだった。
きなこに導かれるように、裏山の古い祠(ほこら)のバグに巻き込まれたふたりが目を開けると……そこは埼玉の田舎ではなく、西暦184年、冷害と飢餓で狂気に満ちた後漢末期の中国大陸だった!
しかも、心は50代の夫婦のまま、身体だけが15歳(みのり)と18歳(たくみ)のみずみずしい10代の姿に若返ってしまっていて――!?
「お天気(環境ストレス)の鎖」に縛られたきなこを救い、現代へ帰る条件はただ一つ。
【その時代の気候クライシスをハックして、目の前の飢えた庶民を救うこと】。
歴史の主役(開発者)である曹操や織田信長といった有名人への仕官は「怖いから」と全力で避けるふたりだったが、目の前の困っている庶民を見捨てることだけはできなかった。
みのりの「ベランダ菜園仕込みの、どんな悪条件でも野菜を蘇生させる主婦の知恵」と、たくみの「歴史の裏まで知り尽くしたオタク知識」を駆使し、時には悪代官とも大人の交渉(協業)をこなして飢餓と戦っていく。
ただのしがない庶民(モブ)のはずなのに、やることなすこと規格外!「あの少年少女、神がかってないか……!?」と口コミでバズり、噂が噂を呼んで歴史を裏から大逆転させていく。
時空のバグにより、歴史の裏側へ「行ったっきり」になってしまった夫婦と一匹が、農業・経済・インフラ・文化の謎を解き明かす、痛快ノンストップ・気候変動バラエティ、ここに開幕!