あらすじ

昔々、人々の願いを神々へ届ける「福の神」がいました。病気になれば健康の神へ。商売に困れば商売繁盛の神へ。恋に悩めば縁結びの神へ。人々の願いを一つひとつ聞き届け、神々へ取り次ぐ福の神は、誰からも慕われる働き者。――けれど、そんな彼には一つだけ足りないものがありました。 「……私も、そろそろ嫁を取らねば」 仕事一筋で生きてきた福の神は、ふと自分の人生に寂しさを感じ、嫁探しを始めることに。頼ったのは、友人である縁結びの神。ところが、いざ始めてみると、福の神はとにかく恋愛が苦手でした。 「結婚したら、どんな家庭を築きたいですか?」 「家族が皆、幸せになれる家庭でしょうか」 「私と何をしたいですか?」 「一緒に食事をするのはよいと思います」 相手を幸せにしたい気持ちは誰よりも強い。けれど、自分が何を望んでいるのかは分からない。しかも、仕事を何より大切にする福の神。果たして彼に、夫婦として寄り添ってくれる相手は見つかるのでしょうか?これは、人々に福を届け続けてきた不器用な神様が、生涯を共に歩む「たった一人の嫁」を見つけるまでの物語。――彼が探し求める「良いご縁」は、思いもよらない場所へと繋がっていくことになります。

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小説を読もう2026/09/26
  • 現在の作品福の神の嫁探し