あらすじ
大学生の僕は、空咲シオリというシンガーソングライターに出会った。
歌を聴き、ライブへ行き、言葉を交わすようになった。
彼女が何を好きで、何を嫌い、どんなときに傷つくのか。
少しずつ知っていくうちに、僕はいつしか、彼女のことをよく知っていると思うようになった。
けれど、人を知ることと、その人について多くを知っていることは、たぶん同じではない。
近づいたり、離れたり。
知らなかったことを知り、知っていたはずのことが分からなくなる。
これは、誰かを理解することについての話。
そして、理解できないまま誰かを大切にすることについての話。