あらすじ
春の健康診断。高校二年生の三浦奏は、問診票の一番下に、他の項目から離れた一行を見つけた。
死因。
見えるのは同じクラスの七人だけ。篠崎が冗談で「老衰」と書いた翌朝、十六歳の彼は、八十代の身体になって死んだ。紙は破っても燃やしても、翌朝には机の中へ戻る。空欄にした死因は、午前零時に勝手に浮かぶ。
奏の欄に現れた文字は「他殺」。加害者は、幼なじみの佐原美緒。美緒の問診票にも、同じ文字があった。加害者は三浦奏。
残り七日。二人は、二十年前、同じ学校で一つのクラスから七人が同日に亡くなった記録を追う。死因を書いた紙が未来を作るのか。それとも、紙は人が隠してきた原因を先に読んでいるだけなのか。