あらすじ
性別不和に悩み続けていた少年マリヰが12歳の春のある朝、思いがけない夢精に目覚める。慌てて下着を洗おうとしたら、トイレに起き出していた母とバッタリ。かねてより「女の子だったらねぇ」とバイアスを掛けていた母の嫌悪感たっぷりの視線にたまらず、母に罵声を浴びせて家を出たマリヰ。母への申し訳なさが募り、ますます乖離していく体と心。駅前アーケードの出口で出逢った占い師に「嘘を喰う樹」「真実の樹」「ブラックピエロ」の存在を教えてもらう。それらのすべては、キツツキのドラミングの響く川向こうの森の中にあった。