あらすじ
リディア王国随一の名門、王立ウィンベル学院。
その学院で“天使の令嬢”と呼ばれ、誰からも慕われる公爵令嬢がいた。エミリア=ド=ブランティーヌ――容姿端麗にして心優しい、完全無比のお嬢様である。
だが彼女には、致命的な欠点が一つだけあった。
二歳年上の兄ジュリアスを、好きで、好きで、好きすぎること。
ある日、その兄に婚約話が持ち上がる。相手はよりによって、宿敵バスティアン家の令嬢イザベラ。学院内でずっと火花を散らしてきた、憎きライバルだ。
このままでは、愛しのお兄様があの女狐に奪われてしまう。しかも、婚約披露パーティーまであと一週間しかない。
そこでエミリアは決意すのだった。
この婚約、完膚なきまでにぶち壊してみせますわ!」――と。
“天使の令嬢”の仮面はいつしか悪魔の笑みに変わり、愛と執念と勘違いが入り乱れる――エミリアの婚約妨害大作戦が、今、始まる。