あらすじ
灯盃の水が、黒いまま灯らない。
十六歳の進路判定で「適性なし」と告げられ、ヨルは魔法大学への道を閉ざされる。
けれど、その黒い水を光にかざして笑う人が、ひとりだけいた。
ヨルの手もとにあるのは、幼い日に姿を消した父が残した一通の手紙。
『マンテンのホシの下で、お前を待っている。』
ホシ──それは、この世界の誰も知らない言葉。
夜が「帳」に隠された世界。卒業旅行で訪れた湖の街スティルミアで空が裂けたとき、ヨルの中で眠っていた何かが目を覚ます。
魔法の使えない少女が、隠された空と父の行方を追う魔法ファンタジー。