あらすじ

十六歳の少年フィンが使えるのは、小石を少し動かせる程度の弱い風魔法だけだった。 二年続いた凶作で家族は困窮し、フィンは家族を生かすため奴隷として売られる。 奴隷商人の馬車で運ばれていたある日、魔物の襲撃によって商人も護衛も死亡。 檻の中に一人取り残されたフィンは、手の届かない場所に落ちた鍵を見つめる。 檻を壊す力なんてない。 敵を吹き飛ばすこともできない。 それでもフィンは、小さな風を何度も起こした。 少しずつ。 少しずつ。 鍵を自分のもとへ引き寄せるために。 こうして自由を手に入れた少年は、狩人の町ローデンへたどり着く。 そこで出会ったのは、弓職人見習いの少女エルナと、一張りの弓だった。 風で敵を倒せないなら、矢を届かせればいい。 匂いを流し、煙を動かし、獲物の動きを読み、最後のほんの少しだけ矢を風で助ける。 風魔法は最後まで弱いまま。 強くなっていくのは、フィン自身だ。 奴隷だった少年が、弓と小さな風を武器に、一人前の狩人へと成長していく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/09/25
  • 現在の作品小さな風しか起こせない俺、弓と風で最強の狩人になる