あらすじ
異形は、元に戻せばいい。
少なくとも、そう思っていた。
人ではない姿になったもの。
本来いるはずの場所から外れてしまったもの。
この世界に存在してはいけないとされるもの。
それらを見つけ、正しい場所へ戻す。
やることは、それだけだった。
けれど、戻されたくないものがいた。
戻る場所を持たないものがいた。
そして何より、
「正しい場所」を決めているのは、誰なのか。
異形を追ううち、当たり前だった世界の境界が少しずつ崩れていく。
その先で待っていたのは、一軒のハンバーガー店。
――PANDEMONIUM BURGER。
これは、怪物を人間に戻す物語ではない。
誰かの帰る場所を、誰が決めるのかという物語。