あらすじ
近衛騎士団長を務める侯爵令嬢アリスには、妹のように可愛がっている女性騎士フリージア(フレネミー)がいた。
周囲から馬鹿にされていた彼女を庇い、剣を教え、副団長にまで育てた。 そんな大切な友人から、ある日突然告げられる。
「アリス様、ごめんなさい。殿下が……私のことを好きになってしまったみたいなんです」
アリスの婚約者である王太子テオドラの心は、いつの間にかフリージアへと移っていた。
傷つきながらも二人の気持ちを受け入れ、婚約解消にも応じるアリス。
しかし、テオドラはさらに信じられないことを言い出す。
「近衛騎士団長をフリージアに任せようと思う」
婚約者を奪われても我慢した。
親友に裏切られても我慢した。
でも――十年かけて手に入れた騎士団長の座まで、恋人への贈り物にされるつもりはない。
「拾いなさい、フリージア」
アリスは剣を投げ捨てる。
「騎士団長になりたいのでしょう? なら、私を倒しなさい」
ところが、決闘でアリスを待っていたのは、知っているはずの親友とは思えないほどの異常な強さだった――。
これは身近な大切な人が実はフレネミーだった物語でもある。