あらすじ
1922年、ワシントン海軍軍縮会議。
八八艦隊計画の見直しが進む中、若手事務官・久世真一は一つの違和感を抱く。
海軍も、大蔵省も、外務省も、それぞれの数字は正しい。
だが、それらを全部並べた時、国家全体は本当に成立するのか。
久世は海軍少佐・榊原冬一郎、陸軍少佐・三宅直哉とともに、内閣直属の小さな調査組織「臨時国力調査掛」に加わる。
彼らが調べるのは、兵器の強さではない。
国家が、どうすれば間違いに気づき、修正できるのか。
軍縮、財政、外交、造船、兵站。
史実の人物と出来事をたどりながら、「もし日本に別の意思決定の仕組みがあったなら」を描く架空歴史小説。