あらすじ
地球で倉庫の夜勤をしていた神代蓮は、警告音とともに未知の人型機の操縦席で目を覚ます。文字も星図も読めず、敵味方すら分からない。
頼れるのは、未来を予知できず命令にも従いきらない相棒AIのルミと、支配者を持たない黒い機動兵器――《ソヴリン・ゼロ》だけだった。
民間船を救った蓮は、身元も住所も金もないまま傭兵として生き始める。亡国の王女や宿敵のエース、行き場を失った難民たちとの出会いを経て、やがて彼は一機の操縦者から、星々の未来を預かる皇帝候補へ押し上げられていく。
これは最強の力で銀河を支配する物語ではない。人間とAIが互いに拒否できる関係を結び、自分を止める法律を作り、最後にはその力も冠も手放すまでの物語である。